スズ(ネコ)が家に来て12年が過ぎました。
飼主に捨てられよれよれの姿で道を彷徨って
いたとき、偶然、そこに通りかかった
わたしと目が合いました。
スズは必死でした。
この人を逃したらイカンと思ったのでしょう。
わたしの足下にまとわりつき離れようとしません。
家にはネコがすでに三匹います。
いくらネコ好きでもさすがに四匹は無理と
思ったけど、スズの必死な姿を見ていると
追っ払うことはできませんでした。
その日、軒下に段ボールに古い毛布を敷いて
牛乳と柔らかいネコの缶詰をあげました。
相当お腹が空いていたのでしょう。
あげたエサはあっという間になくなりました。
お腹が膨れたらどこかに行くかなと期待したけど
一度エサをあげれば家に居付くに決まっています。
つぎの朝、その日は朝から冷たい雨が降っていました。
幸い軒下だったので毛布と段ボールは濡れていませんが
子猫が暮らすには過酷過ぎます。
可愛そう・・・
たいへんだけど家に入れることにしました。
あれから12年と4カ月が過ぎました。
スズの年はおそらく13才くらいですから
人間なら68才くらいです。
大きな病気もせず、いまも元気ですが
年なのか最近は一日の大半を寝ています。
おかげでスナップ写真を撮ろうにも
撮りようがありません。
きょうはそんなスズの数少ない写真を
ご披露します。